インナーチャイルドとアダルトチルドレン

アダルトチルドレンの語源は1977年アメリカにおいてアルコール依存症ソシアルワーカーであったクラウディア・ブラックによるグループワークのときに「アルコール依存症の親の元で育った成人」にある種の共通性があるということで使われた言葉です。
このようにアダルトチルドレンとは「アルコール依存症の家族の中で子供時代をすごした大人」と「機能不全家族の中で子供時代をすごした大人」のことを指しています。
アダルトチルドレンの特徴としては次のようなものがあげられます。

1.
ありのままの自分を受け入れられず常に自己否定感がつきまとう。

2.
周囲の期待に応えようと常に行動してきたため、自分の欲求がわからない。

3.
本当の自分を主張できない。

またその虚無感を埋めるために、これらの人たちが陥りやすいものに、「アルコール依存症」、「セックス依存症」、「薬物依存症」、「買い物依存症」、「仕事依存症」など、ある特定の物事に没頭して行動し、それが自分にとって不利益な行動でもそれを習慣化する傾向にあることがわかっているのです。

これに対して、インナーチャイルドとは「内なる子供」のことを指し、これは子供時代に感じた感情、記憶のことです。インナーチャイルドには三つの側面があるのですが、そのうち皆さんにもよく知られているものが「傷ついたインナーチャイルド」ではないでしょうか。
この傷ついたインナーチャイルドというのは、誰の心の中にもあるのです。普段の日常生活ではなかなか気づきにくいものですが、このアダルトチルドレンにみられる傾向と若干似通っている性質があると思います。人生に満足できない、虚無感、不安感、自分を信頼することができないのです。
アダルトチルドレンも幼少期時代に傷ついた内なる子供がいます。どちらにも必要なのはまず傷ついている自分がいることに気づき、それを認めるということです。幼少期の環境によって抑えなければならなかった感情、満たされなかった自分。子供らしくいることを許されなかった自分。自分の心としっかり向き合い、ひとつひとつ解放して癒してあげることです。 それは環境があなたをそうさせただけで、本当のあなたはもっと輝いて自分の素質を活かすことができるのです。


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