地縛霊とは

地縛霊とは、自分が死んだことを受け入れられなかったり、自分が死んだことを理解できなかったりして、死亡した時にいた土地や建物などから離れずにいるとされる霊のことです。 あるいは、その土地に特別な理由をもって宿っている死霊のことです。

スピリチュアリズムでは次のように2つのパターンがあります。ひとつは特定の場所に特別な思い入れがあるため、自分の意思でそこを離れようとしない霊です。その場所とは、自分が苦労して築き上げた家や会社などの財産にかかわる場所であったり、良いも悪いも思い出がこびりついた場所である場合が多く、その場所と場所に付属する物や人を守ろうとしたり、またはそれらの物や人に対する恨みを晴らそうとします。この場合の地縛霊は、自分が死んで霊となっていることを自覚していることが多いのも特徴です。自分の意思で除霊・浄霊されることを拒み、成仏することを望んではいないこともあります。
もうひとつは、戦争・殺された・事故・災害などで突発的に死んだ人は、死んだ理由にかかわらず、なかなか自分が死んだことを受け入れることができません。また恨みや憎しみの感情を持って死んだ者も、そうした悪感情が災いし、いつまでも自分の死を受け入れることができないようになります。また、自殺者も、自分は死んだつもりでいたのに死んでいないことに気づき何度も自殺をしようとする、といいます。こうした霊たちは「死の自覚」を持てるまで、何ヶ月、何年、何百年と時間を要し、それまでの間ずっと地縛霊として地上近くにとどまることになります。




周囲にどんな影響を与えるか

地縛霊は、その土地に関わる人や物にさまざまな影響を及ぼします。 特に自分の意思によって地縛霊となっている霊は、その意思に叶うことを助け、反することには霊障を起こして悪影響を与えます。
土地や家屋に取り憑いた地縛霊にとって、土地の売買や家屋の改築は大問題です。意に沿わない場合には、その霊力によって怪奇現象を起こしたり、当該者へ憑依することによって阻止しようとすることがあります。霊障として知られてしまいます。
また、自殺者や事故死者などの地縛霊は、そこを通った人や物に自分と同じ苦しみを与えようとすることがあります。自殺や事故が多く発生する場所は、地縛霊による影響を受けて、死に誘い込まれることがあります。何度も交通事故が起こる交差点などは、その悪循環が起きている例でしょう。心身の弱った人が近付けば霊に取り込まれてしまったり、霊力のある人が近付けば救済を求める霊が取り憑くこともあります。



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