心の異常反応とは
心の異常反応とは、潜在意識にあるなんでもないことに対する恐怖心(社会不安障害、自律神経失調症、原因不明の体の不調に共通する心の毒)です。
人は、理性が飛んでしまう程の肉体的苦痛を受けたとき、その状況を恐怖の対象として心の奥底(潜在意識)にインプットしてしまいます。肉体的に苦痛を受けた時、「感じた」「見た」全てのものが恐怖の対象になってしまうのです。
大きな異常反応は、心の漠然とした不安感、ザワザワ感で実感されるケースが多いようです。しかし、本人には、その理由も正体も分からないのです。
心の異常反応は、精神疾患とどう関係するのでしょうか? 異常反応が、直接、人間をうつなどの病に追い込むことはむしろ少ないのです。異常反応を大きく抱え込めば込むほど、人は精神の耐久性と回復力を弱めてしまいます。うつ病やパニック障害に陥るきっかけには、ほぼ心身への強いストレスがあります。直接の原因は、その精神的な圧迫であることがほとんどでしょう。
驚かれる方もいるかと思いますが、心の異常反応は多かれ少なかれ誰でも持っているのです。
異常反応の数値は1~100で計ることが出来ます。
1~10%
社会生活を送る上で、ほぼ支障のないレベル。落ち込んだりしても早い段階で回復できる。
精神的な問題を抱えていない。大多数の人がこのレベルです。
10~15%
日常生活に支障はありませんが、本人は自覚しているレベルです。
なんとなく落ち着かない。
イライラしやすい。
集中力が続かない。
人より落ち込みやすい。
まだ、他人に気づかれていないレベルです。
15~20%
精神的な問題を明らかに自覚しはじめるレベルです。
自分の心の不自由さを認識している。
年がら年中イライラしている。
すぐ落ち込む自分に呆れている。
すぐ怒り出す。
親しい人には心の問題が悟られるレベルです。
20~25%
日常生活に支障がでるレベルです。
不安、恐怖の感覚がハッキリ自覚出来る。
こころの不自由さがさらに強まる。
明らかな集中力の低下。
周りがわかるほどの感情の異常な起伏。
他人から見ても様子のおかしさがわかるレベルです。
25~30%
日常生活に明らかに支障がでるレベルです。
働くことがままならない。
場合によっては休職している。
罪悪感や後ろめたさを感じている。
社会に貢献できない歯がゆさを感じている。
他人が見ても言動や雰囲気が明らかに異常なレベルです。
30%以上
社会生活を普通におくるのが困難なレベルです。
あるのは不安・恐怖。
短期の仕事であれば何とかできるレベル。
自分で自分をコントロールできない。
日常生活もままならないレベルです。
こんな症状はありませんか?
どこに行っても治らない心の不具合。
病院に行っても改善されない体の不調。
言い知れぬ不安感に襲われる。
人と接するのが恐い。
緊張すると出てしまう体のふるえ。
自分に自信が持てない。
何時も孤独感に苛まれている。
誰にも相談できないと思っている。
無意識に出てしまう他者への加害欲求。
人ごみで不安になる。
公共の乗り物に乗れない
これらの全ては潜在意識下における異常反応にあります。
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